着物沼へようこそ！初心者のための普段着物講座　帯編

こんにちは！和ものや傳の高山です。
10月の後半になりましたね。
街がハロウィン一色になってきて、ガイコツやコウモリ、蜘蛛の巣モチーフが大好きな私は毎日ウキウキしています。

気候も暑すぎず寒すぎず、着物を着るのにちょうど良い感じになってきたかもしれません。
と、いうことで。

 

先日のブログ　初心者のための普段着物講座　着物編に引き続き、今回は普段着に合わせる帯について書いていきたいとおもいます！
さてさて、今回も着物沼に沈んでいきましょう♪

 

 

帯の種類を知ろう

着物編と同じような表になりますが、帯は大きく分けるとこんな感じです。

着物よりは区分けが大きいですね。
この中で、フォーマルに使われるのは礼装用の袋帯のみ。(丸帯は少々特殊となります)

 

ということは、半巾帯、名古屋帯、しゃれ用袋帯　がカジュアルとなります。
今回は、こちらをご紹介していきますね！

 

 

 

半巾帯

まずはカジュアル帯の代表、半巾帯！
こちらは浴衣で馴染みのある方が多いと思います。
特徴は名古屋、袋帯と比べて幅が約半分な事。（名古屋、袋は胴に巻く部分を折って使うのです）
半分の巾なので半巾帯なんですね。
もう一つの特徴は、年中締められる事。
柄や材質にもよりますが、春夏秋冬いつでも楽しめる気軽さが魅力です。

結び方は様々。

可愛らしいリボン結び系。大人っぽくスッキリとした結び…。

振袖用の三重仮紐を使ってアレンジも楽しいです。
創作帯結びもたくさんあるんです。色々な方が動画にあげているので、調べてみるのも良いですね！

 

 

半巾帯はカジュアルな帯になりますので、
合わせる着物は　紬、小紋、そして浴衣。
長さは350㎝～400㎝くらいが多いです。

 

 

名古屋帯

次にご紹介するのは名古屋帯。
写真のようにお太鼓で結びます。
お太鼓の形は、THEキモノ！というイメージを持った方が多いかもしれません。

 

　
名古屋帯の仕立て方は大きく分けて２種類あります。
左が開き仕立て。芯を入れて仕立てます（入れない場合もあり）胴巻き部分の巾が調節しやすいです。
右が名古屋仕立て。胴巻き部分が最初から縫われています。巾は出せないけれど着る時らくちん。

ちなみに、その中間の松葉仕立てという帯もあります。
先っちょだけ、折れているんですね。

 

余談ですが、愛知県の名古屋と関係あるのかというご質問がよくあります。
実は正解だそうで、大正時代に名古屋の女学校の創設者の方が考案されたとか。
着物や帯の由来を調べるのも、面白いですよ！

 

 

名古屋帯に合わせる着物は　紬、小紋。紋無しであれば色無地や江戸小紋もOK。
長さは約360㎝前後となります。

 

 

 

しゃれ袋帯

最後にご紹介するのは、しゃれ袋帯！
袋帯というと金糸銀糸の入った礼装用をイメージする方が多いと思いますが、
材質や柄が普段着用の（しゃれ用と呼びます）袋帯の事です。
帯結びは二重太鼓。名古屋帯のお太鼓と何が違うのかといいますと…

 

書いて字のごとく、こちらはお太鼓部分が二重になっています。
実際に帯を締めてみると全然違うんです。

こちらは名古屋帯のお太鼓。

一応区別して、一重太鼓、二重太鼓と呼ばれます。

 

袋帯はタレ先と手先が袋状にかがられている事からそう呼ばれるそうです。
元々は丸帯という裏表にビッシリと刺繍や柄が入った帯が礼装に使われていましたが、とにかく重い。
軽量化、簡略化という事で、裏は無地で表面だけ柄の入った袋帯が誕生したと言われています。

 

しゃれ袋帯に合わせる着物は名古屋帯と同じ　紬、小紋。色無地、江戸小紋（紋無し）。
長さは約420㎝前後となります。

 

 

 

 

さて、今回はカジュアル向けの帯をご案内いたしました。
前回の着物と合わせて、参考にしてみて下さいね！

一応の目安はあるものの、カジュアル着物は基本的に自由！
自分のセンスで楽しむのが一番だと思います♪
（フォーマルのTPOに関しては、いずれご紹介できたらと思います）

 

次回は「着物と帯を選んで…さて、どこにお出かけしたらいいの？？」とお悩みの方へ。
着物で言ったら楽しい場所をテーマにしようと思います！

 

みんなで楽しくレッツ着物沼♪
どうぞお楽しみに！

 

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