企業情報

代表者メッセージ

株式会社和光代表取締役2名からのメッセージです。

代表取締役会長 田中傳右衛門

昭和23年生まれ。幼いころから学者の道を目指し、北海道大学薬学部へ進学。卒業後、京都ウライ株式会社に入社し2年間の修行を経て、株式会社和光繊維(現:株式会社和光)入社。1980年、32歳の時に、鎌倉時代から400年以上にわたり代々続く、21代目田中傳右衛門に改名。札幌市卸商連盟副会長、札幌繊維製品卸同業会副会長、北海道中小企業家同友会常任理事(北海道障がい者問題委員長)、北海道自由が丘学園副代表理事など。

和光の源は、人間尊重経営の追求

着物業界や自社を取り巻く環境はとても厳しいですが、当社は、とにかく明るい会社で、その源は、徹底した人間尊重経営の追求と自負しています。 経営理念を浸透させ、それを社員が自分のものにし、適材適所で権限を委譲させて、ひとりひとりが自主性・創造性を発揮し、生きがい・自己成長・働き甲斐を感じる職場環境になっています。歴史と伝統のある業界であり、会社でもありますが、絶えずお客様のニーズをとらえて、新しいことに挑戦し、変化し、今日があります。

着物の魅力、それは、日本人の知恵の賜物

着物は、合理的にできており、日本の気候にも合っている。慣れると着物を着るのは簡単、たためば小さくなってしまいやすい、そして、着物をほどくと、1枚の布地となり、裁縫さえできれば、半纏や風呂敷などいろいろな使い道があります。 若いころ、着物を着て、フランスに旅行した際に、ルイヴィトン本店に入りました。そのとき、持参していた風呂敷で、購入したバッグや小物をササっときれいに包んだところ、「風呂敷って素晴らしい!」と店員の方々は驚嘆していました。 着物は誇るべき日本人の知恵の賜物です。われわれは、生れてすぐ産着を着、死ぬときはまた着物を着せられて黄泉の世界へいく。着物は日本の文化そのものです。

21世紀型の着物業を目指して

私自身、この業界に約50年近く携わってきました。国内着物市場は昭和60年ごろ年間2兆円と言われましたが、現在では約2800億円程度です。 古く保守的な業界で社会やお客様のニーズが変わってきたのに、業界自体が対応できていないと感じます。

たとえばアンケート調査から、着物を着たいと憧れを持つ若い女性は多く、実際、浴衣を着る若い人は増えています。ただ、着物の値段や維持費(クリーニング代など)が高いこともあり、残念ながら普段、着物を着る人は少ない。業界の責任としては、お客様が変化しているのに、変えよう・変わろうとしない伝統産業が持つ保守性が大きいと考えています。

一方でお客様も保守的な面があり、ハレの日に着物を着る時は、伝統的な着物を着たいと考えている人も多いです。それは着物は伝統的なものがあるからで、そこは守っていきたいと考えています。

そこで21世紀型の着物業の在り方として、ハレの日に着る式服はレンタルを中心に展開し、販売は着物を愛好する人々に提供していきたいと考えます。それには魅力ある着物の商品開発も必要ですし、またSNSを通じて若い人たちに着物を身近に感じてもらい、もっともっと普段から着物に慣れ親しんでいただきたいと思います。

今後、和光が目指していく方向性

私たちはお客様に「装いの美しさと心の豊かさを提供しよう」という経営理念のもと、自社の強み(日本の着物)を柱に長期ビジョンとして「装いで日本人の心を輝かせるライフプロデュース企業」を目指しています。 キモノハナ パセオ店、ポールタウン店、キモノハナおあつらえ(南一条店)、和ものや傳(催事販売)で21世紀型着物業の実現のため、新しい提案を展開していきます。皆様には今後の和光に、ぜひ注目してほしいです。 また、これからも取り巻く人々、お客様、お取引先、そして社員。それぞれお互いの真の幸福の実現を目指してまいります。

代表取締役社長 田中伸一良

昭和50年生まれ。 北海道大学経済学部卒業後、1999年4月、株式会社オンワード樫山へ入社。 退職後、2003年1月、NY留学へ。 様々な国の人たちと接する中で、日本の素晴らしさを伝える仕事がしたいという想いを強める。 2005年7月に帰国後、株式会社和光での勤務をスタート。2011年11月、代表取締役社長へ就任。趣味は筋トレとランニング。

日本の素晴らしさを教えてくれたニューヨーク留学

実家が着物屋だったこともありアパレルに興味があって、大学卒業後は大手アパレル企業に就職しました。入社して2年経った時、ニューヨークへ研修に行くことになりました。率直に「物凄い世界だな」と、とても衝撃を受けたのを覚えています。時を同じくして、会長が「海外で学んでこい」と言ってくれて、迷わずニューヨークへ留学に行きました。

ニューヨークは様々な国から人が集まっており、話してみると日本が好きな人がとても多く、「世界の端っこにある小さい島国なのに、たくさんの人に知られていて、しかも好かれてる日本はすごい」と思いました。そして、そこで初めて日本の文化を発信する仕事をしたいと感じました。 ちょうど当社は着物屋ということもあり、帰国後、自分なりにやってみたら、どうなるんだろうと留学中に思案してました。 私たちの世代は欧米文化に憧れ、日本の良さを感じるというよりも、海外から入ってくるもの=かっこいいというイメージがあったので、日本の和に興味が湧くまでに少し時間がかかりました。

ジーンズ着物との出会いが考え方を変えてくれた

帰国後、着物に関していろいろと勉強しました。しかし、最初のころは自分は着物をほとんど着ていませんでした。そんなある時、経営者の勉強会に参加し、将来のビジョンなどを発表する機会がありました。そこでスーツ姿で着物について語ったのですが、ある参加者から「田中さんの話、全然、心に入ってこない。なぜ自分で着物を着ないのか?」と問われた時に、「着物からどこか逃げてる自分」に気づかされました。

着物の良さを感じてない自分が着物の良さを語っても響かないと思い、日常から着物を着始めましたが、やはり着物を着ている自分が良いと思えなく、仕事への義務感で着てました。デニム生地で作られたジーンズ着物に出会いました。

出会った瞬間、「これは、かっこいい!」と思いました。しかも家で洗濯もできるし、着方も自由。「これなら着れる!」と思って着てみたら、自然と「俺、かっこいい!」と思いました(笑)。着物を着てそういう風に思えるのは初めてでした。

それからジーンズ着物を着て、いろんなところに足を運ぶようになりました。すると「私も欲しい!」という人が出始めて、いろんな人に着物を着てもらうきっかけとなりました。実際に自分で着ることで改めて着物の良さを実感し、今ではデニムから正絹の着物まで、いろんな着物を様々なシチューションに合わせて楽しんでいます。なので皆さんにも和光が展開するいろんな形態のお店を通じて、自分に合った着物を気軽に楽しんでもらいたいと思っています。

装いの美しさと心の豊かさを提供しよう!

当社が掲げる経営理念「装いの美しさと心の豊かさの提供」は、現会長が本当に苦労してたどり着いた経営理念です。 入社当時は「経営理念はきれいごとだ」と思っていました。でも、働くうちに経営者から社員までの距離が近い中小企業こそ働く目的となる経営理念がすごく大事と思うようになりました。

人は外見が美しくなれば、気持ちも豊かになる。 まさに着物は着ると自分が素敵になるのを感じると共に心も整います。日本人としてのDNAが覚醒するという感じでしょうか。それは私自身実感しています。当社は装いの美しさを通じてお客様を幸せにしよう!ということを全社一丸で行っています。

現在は会長が苦労して作った経営理念に、私がいろいろなことをプラスして経営に取り組んでいます。会社の“魂”とも言える経営理念を大切にしながら、それを実現するための手段を新しくする。伝統は革新の連続。和光を常に世の中に必要とされ、社会に貢献できる会社にしたいと思っています。

2つの長期ビジョン

当社は社員と共に会社を作り上げる“参加型経営”を掲げています。 2年前に、約半年の期間をかけて、社員と一緒に「どういう会社にしたいか」を話し合いました。そこで生まれたのが、「装いで日本の心を輝かせるライフプロデュース企業」という長期ビジョンです。「ファッションで人を美しく心豊かにする生活提案企業にしよう!」という思いを込めました。一見何でもない短い文章ですが、我々にとっては心に響くビジョンになっています。 また、当社は年齢に応じて活き活きと働けるポジションがたくさんあります。社員が「生涯働き続けたくなる企業」という、 もうひとつの長期ビジョンも持って経営に取り組んでいます。