
こんにちは。
和ものや傳の渡辺です。
本日は着物歴二十数年、年間300日以上着物を着て過ごしていたこともある着物沼にどっぷりハマった渡辺が、着物の魅力をお伝えします。
目次
①とにかく褒められる!
着物を着ていると嬉しいことの一つに、たくさんの方から「素敵ね。」とお声をかけていただけることがあります。
その回数はきっとお洋服の時の100倍くらい。
(渡辺の個人的な体感ですが)
着物姿を見て「結婚式?」「何かのイベント?」と聞かれることもありますが、着物を着始めた頃はなんて答えようかドギマギしてしまうことも。
ですが、質問される方はただただ純粋に興味で聞かれることがほとんどだと思います。
堂々と笑顔で「お出かけです♪」「普段着です♡」「趣味です!」と答えると、どんな答えでも大抵は「良いわねぇ。」と笑顔で言っていただけます。そこから、ただ地下鉄やカフェで隣り合わせただけの方とお話が弾んでしまうことも。
これこそ袖振り合うも多生の縁、でしょうか。
そんな日はいつもより幸せな気持ちで一日が過ごせます。
②自由で楽しいコーディネート
同じアイテムをお持ちの方がいても、それぞれのコーディネートによって全く印象が変わるのも着物の面白いところ。
また、ほぼ同じコーディネートでも、小物一つ変えるだけでもガラリと印象が変わります。
そして、とっても自由で大胆な発想でコーディネートを楽しめるのも着物の大きな魅力の一つではないでしょうか。
例えばクリスマスには赤い着物に緑の小物を合わせてクリスマスカラーをイメージしてみたり、ストレートにサンタさん柄の帯や雪だるま柄の半衿を合わせてみるのも楽しいですね。
お正月には干支の柄の帯や帯留め、値付けを合わせる方も多くいらっしゃいます。
ただ干支の動物を身につけるのではなく、午年には将棋の「駒」、辰年には龍への出世を想起させる波間に飛躍する鯉を描いた「荒磯紋様」などのように、一捻りしたコーディネートを楽しまれる上級者の方も。
推しのライブに推しカラーのお着物で参加されたという方もいらっしゃいましたよ。これは目立って推しの目に留まる率も上がるのでは⁈
堅苦しくて難しいと思われがちなお着物は、実はお洋服ではできない、大胆かつ密やかな柄遊びだってできてしまうのです。
③いつものカフェも別世界
ランチに飲み会、観劇にショッピングなどなど…
着物はどんなところへも着ていけます。
着物でできないことって意外と少ないもので、お洋服の試着やスポーツ以外は大概のことができてしまいます。(スノーボード選手がお振袖でスノーボードをされているのを拝見したことがありますが、これは少々特殊な事例ですね笑)
いつもは学業やお仕事、家事、子育てなどに励まれている方も、着物でドレスアップをしてお出かけすると、普段のご自身から解き放たれて、リフレッシュできるのではないでしょうか。
更にそこへコーディネートのこだわりをプラスすると、より一層の特別感が感じられることも。
最近人気のおしゃれな韓国カフェなら淡いペールトーンのコーデにカラフルな小物で彩りを添えてみたり、時代を感じる純喫茶なら思いっきりレトロなコーデでノスタルジックな気分に浸ってみるのも楽しいですね。
個人的に着物を着るのにオススメなのが、飛行機や映画館、ドライブなど、座っている時間が長い時です。洋服で座りっぱなしだとお尻や腰が痛くなってしまう事があるのですが、帯枕や帯を背負っていると、楽に長時間座って過ごすことができます。背中にクッションを背負っているようなものなので、正しい姿勢で座る事ができるためでしょうか。
座りっぱなしが辛い、と、同じように感じた事がある方は、ぜひお試しくださいませ。
④季節を感じる
私が一番着物に魅力を感じるところは、季節感です。
着物は本物のお花が咲く時期を先取りして身にまとうのが粋とされています。どんなに美しい手描き友禅も、どんなに素晴らしい織物も、実物の美しさには敵わないからだそうです。
四季の表情が豊かな日本に居ても、日常に紛れてふと季節感を忘れてしまう事ってありますよね。しかし、着物を着始めると季節を先取りするために、季節の移り変わりを以前よりも敏感に感じ取ることができるようになりました。
春先には春の訪れを待ち侘びながら桜の柄を身につけて、初秋には紅葉狩りを楽しみに赤く色づいた紅葉の柄を手に取る。そうした四季折々の装いを楽しむ気持ちって、素敵だと思いませんか?
また、着物は柄だけではなく、素材感からも季節を感じ取る事ができます。冬にはぽこぽことした節糸のほっこりとした素材感が温かみを感じさせてくれますし、夏には透ける生地の涼やかさから夏の訪れを感じることができるのです。
柄と生地感を組み合わせ、どうやって今の季節を表そうか考えるのは、悩ましくも楽しいひと時です。
⑤着付けで引き出す個々の魅力
着物の魅力はお召しになる方の佇まいの美しさによって倍増します。
着物を着ていると自然と背筋が伸び、お袖があることで手の動きを意識をするため、いつもよりも所作が美しくなります。人によっては喋り方もいつもより少しお澄ましした雰囲気になることも⁈
着付に慣れない時はお出かけするのに勇気が要るかも知れませんが、回数をこなすのが1番の着付上達への近道です。多少の着崩れも羽織やコートでカバーできてしまうこれからの季節は、お出かけにチャレンジするのに良い季節ですよ。
慣れるまでは着付クリップや腰紐をお一つお持ちになっておくと、万一帯が落ちてきた時も安心です。もし着付のできるお着物仲間がいらっしゃれば、一緒にお出かけする時も心強いですね。
ご自身で着付ができるようになると、着心地良く楽に着られるようになりますので、たくさんお召しになってみてくださいね。
また、着物は着付け方によってお召しになる方の魅力をアップさせてくれます。
いかり肩や撫で肩、腰幅の有無、そしてふっくらさんもほっそりさんも、着方次第で体型の気になるところをカバーできたりします。
今は着付の仕方もたくさんの動画などがお手軽に検索できるので、ご自身に合った着方を研究してみるのも楽しいですよ。
ちなみに私は洋服の時に腰痛を感じていても、着物を着ていると腰の痛みを忘れてしまうことも。帯がコルセットの代わりとなって支えてくれるのでしょうね。
また、ハイヒールやポインテッドトウの靴は苦手なので、洋服でフォーマルなお席に参列する時には足の痛みとの戦いでした。しかし、お草履なら何時間でも立っていられますので、ここ20年ほどはドレスアップしたい時はもっぱら着物です。
古いお草履だと底が薄かったり鼻緒が固くて鼻緒ズレしてしまうものもありますので、お草履は極力新しいものを選ばれるのがおすすめです。選ぶポイントは鼻緒が太くて柔らかく、台や底に適度なクッション性があるもの。足に合うお草履を見つけると、驚くほど楽に過ごせますよ。
⑥柄に込めた想い
着物を着るようになって感じたのが、柄それぞれに想いを込めたものが多いこと。特にフォーマルなお召し物は、吉祥文様と呼ばれる縁起の良い柄を取り入れている事が多いです。縁起物も意外と駄洒落のような言葉遊びからくるものも多く、謂れを調べてみるのも面白いものですよ。
また、個人的に好きな柄に出会うと、着物を着るのがもっと楽しくなって、更に沼にハマる事があります。
例えば店長 高山の場合はガイコツ柄。リアルな柄から愛嬌のあるユニークなものまで、遊び心満載で着こなします。
私、渡辺の場合はダマスク柄のような唐草柄を偏愛しています。刺繍ならば尚のこと。この繊細さに弱いんですよねぇ……
お客様でも鳥獣戯画がお好きな方や、ネコ柄やウサギ柄は手に取らずにいられない方など、それぞれハマりポイントがあるようです。お気に入りのアイテムがあると、もうそれだけでテンションが上がってお出かけが楽しみになりますよ。
毎年移り変わるお洋服の流行とは違い、着物の柄の流行は5年、10年単位で緩やかに変わります。そんな中でも20年どころか50年経っても変わりなく愛される根強く人気の古典柄もあります。
着物は「今」の着こなしも、普遍的な着こなしも、どれも楽しめる懐の広さがあるのです。
⑦リサイクル着物の魅力
弊店でリサイクル着物と呼んでいるものは戦後に作られたお着物です。
戦前に作られたものはアンティーク着物と呼ばれており、大胆で個性的なデザインや、時代ごとの特徴的な色使い、そして独特な生地の風合いがあります。
一般的なリサイクル着物は、新しいお品物を買うよりもずっとお手頃価格で手に入れることができます。数十万円はしたであろうお着物が、数万円、時には数千円で購入できてしまうことも珍しくありません。
解いて仕立て直しをしたとしても、新しく購入するよりずっとお安く済みますし、裄丈や袖丈のサイズが合わないだけならお直し代のみで済みます。そして、運良くぴったりサイズが見つかれば、一切のプラス料金がかかりません。
普段は扱いに気を使うお着物も、リサイクルならお手頃価格だからこそ、新品よりも気軽に惜しげなく着られます。
また、着物は通常お仕立てするのに1ヶ月以上かかりますが、リサイクル着物は仕立て上がりのものが多いので、サイズや柄が合うものに出会えれば、即日着ることもできてしまいます。
実は弊店でも、お召しになるご予定の直前に来店されて、一式揃えて行かれる方も珍しくはありません。今すぐ着たい!を叶えられるのが、リサイクル着物の便利なところですね。
宝探しのように掘り出し物が見つかるワクワク感も魅力です。
昭和レトロな柄から、最近作られた新しいものまで、様々な時代のお着物が一緒に並びます。
その中からお好きな柄でマイサイズのお品物に出会えた時の喜びは格別ですよ。
さてさて、徒然なるままに着物の魅力をお伝えしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
人によって着物に感じる魅力は様々ですので、何かお一つでも共感していただけたり、新しい魅力をお伝えできていましたら嬉しい限りです。
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