お直しのススメ 前編

こんにちは。和ものや傳です。

今日はスタッフがやってみたアンティークの帯のお仕立て直しストーリーをご紹介します。

やや長くなりますが、お時間のある方はお付き合いください。

 

あるスタッフが締めているこちらの京袋帯、実は元々アンティークの丸帯でした。

絶妙な色のグラデーションと、裏表両面にたっぷり入った桜の刺繍に、若手スタッフAとBが大興奮!

…だったのですが、なんと、引き抜き結びをしなくてはならない帯だったのです。

 

ちなみに引き抜き結びの帯とは、お太鼓の部分だけ柄付けが逆さまになっている帯です。

この帯は普通のお太鼓の結びかたをしても柄が逆さまに出てしまうため、引き抜き結びという特殊な結び方をしなくてはなりません。

 

このままでは締められない。

でも、諦められないほど素敵……‼︎

そこでスタッフAが思いついたのが、系列店のKIMONO HANA おあつらえ店です。

おあつらえ店 店長の臼杵が仕立てのプロでもあるため、店名の通り、着物や帯のお誂えやお直しなどの相談にも乗ってもらえるのです。

それだ!と喜び勇んでおあつらえ店にこの帯を持ち込みました。

よく見ていくと、胴の柄の部分が時計回りに巻く関西巻きにしないと柄が出ないため、引き抜き結び対策にお太鼓の部分を逆さにするだけの話では済まなさそうです。

臼杵店長と各々相談をし、スタッフAはササッと締められるように作り帯に、スタッフBは自分で帯結びの調整がしやすいように京袋帯に仕立て直してもらうことにしました。

 

さて、本日はここまで。

長くなりましたので、続きはまた明日とさせていただきます。

完成編をお楽しみに!

シェアはこちらから