さて、引き続き雪花絞りのお話。
何と、前編では有松にたどり着いただけでした。だってどうせ長くなるんですもの。
では、後編。いよいよ雪花絞りはどうやって生まれるかのお話です。
時代を感じる、張正さんの御店先。いろいろ気になる。たまりません。
中々本題に入らなくてすみませんが
いよいよ、張正さんでは手拭の染体験をさせていただきました。
これ、私が染めた手拭。
可愛いっ!実物ご覧になりたい方はご来店ください。
これを染める過程をご紹介しますね。
手拭をきっっっっっちり綺麗におります。まず縦4等分に、そのあと同じ大きさの三角に。アイロンを当てながら、正確に。
折り終えたら、板で締めます。
これ、手拭1枚分でこんなかんじですけどね
浴衣1反だと、こんな感じ。
これをきっちり、ズレずに同じ力加減で!というのが素人には出来るもんではありません。
話は手拭に戻ります。
これを、染料につけます
じわぁーーーーーーっと、染料を吸い上げて、染まっていくのです。
どのくらい吸わせるかで、柄の出方が変わってくる、その加減は、やっぱり職人さんの経験値と加減。
そして
ついに
よきころあいで、水中にひろげると
ふわぁーーーーーーっと、雪花が花開いたのでした!
これ本当に感動の瞬間!
この日ご一緒した皆さんの染めた手拭たち。
お天気もよくてすてきな光景でした。
それで思うに
手拭くらいの大きさなら、張正さんの指導のもと(もちろんつきっきり)素人の私でも可愛く出来ましたが、浴衣1反、これを綺麗に染めるって……ねえ?って話です。
ましてや
さらに細かく畳んで染める、八回ダタミ。
大きな柄と違って、夏の着物としても着たい上品さ。
本当に、正確にきっちりと、
でもそれは
手加減とか、温度とか湿度とかの感覚や経験値からしか生まれない、人の手の仕事。
そんな手仕事のものを、正絹の着物よりも気軽に手に入れられるのが、浴衣の誘惑。
有松の土地と、雪花絞り。
もちろん雪花に限らず、江戸の昔から絞りの産地であり、その土地で作られてきたもの。誇りをもって、作り続けているもの。
そういうものを持っている土地って、すごいなあ、うらやましいなあ、と思う北海道民でもありました。
そんな雪花絞りの浴衣。
5/17㈮~22㈬
期間中に、たくさんご覧いただけます!
結局そのお知らせが目的かっていうハナシですが
そうです。
雪花絞り、雑誌や色々で知ってる、とお思いでしょうが
ぜひぜひ、実物に触れて、ときめいてくださいませ。
ご来店おまちしております。
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キモノハナ おあつらえ
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