江戸小紋フェア、終了致しました。

  • 投稿日:2018.11.07
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こんにちは。
11月に入りましたが、今年はまだ初雪が降らず。
でも、さすがに立冬から寒くなってきましたね。

かねてよりお知らせしておりました

【廣瀬染工場 百周年
 KOMON HIROSE 江戸小紋フェア】

おかげさまで、好評のうちに終了いたしました。ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。

廣瀬染工場四代目 廣瀬雄一さんをお迎えした11月最初の土日は

この時期には珍しいくらい暖かく、お天気の良い2日間。

毎年、廣瀬さんが来るときは雪が降ったりするのにね。

 

なんというか、とにかく

江戸小紋にうっとりと魅了された期間でした!

 

先にもお話しましたが

廣瀬さんの江戸小紋の魅力は、なんといっても色。

そして

江戸の遊び心を受け継ぐ、柄を楽しむスピリット。

帯揚も人気でした。

 

そして中でも今回、みんなが釘付けになった新柄!

昨年来ていただいたときに、こんな柄があったらいいよねーと話題に上っていた音符。

この1年の間に、図案が描かれ、型が彫られ、染め上がったばかりほやほやの1反に、みんなが釘付けでした。

こんなの着て、コンサートを聴きに行ったり…夢がひろがっていくのです。

 

新しい柄であり、まぎれもなく、江戸小紋。

 

江戸小紋といえばもちろん、遠目に無地、渋いのも魅力ですが

「柄を楽しむ」「色を楽しむ」ことは、江戸の頃から引き継ぐ、小紋本来のおしゃれの楽しみだったと思います。

戦前まではだれも、江戸小紋は決まった伝統的な古典柄だけであるべきとは思っていなかったと思うのです。

 

 

とかく

現代的な物づくり=型破りな斬新なもの

と考えがちですが

技術と魂をうけつぎつつ

その時代、その時代の「最先端」の積み重ねが

次の時代につながっていくことなんだと思うのです。

 

そして、もうひとつ、毎年思うこと。

 

当店で、ふだん扱っている着物は、普通の収入で手の届く着物。

着物を着る楽しみが、特別なお金持ちだけのものであってはならない

そう考えています。

 

その感覚からすると

廣瀬さんの江戸小紋は少しだけ、ランク上の着物です。

ちょっぴり、頑張って手に入れる着物。

でも、ぜんぜん手が届かないほどではない。

 

ふだん言っていることと矛盾するように見えますが

「ちょっと背伸びしても、本物を手に入れることの価値」

は、絶対にあると思っています。

これは私が今年手に入れた、廣瀬さんの染帯。

 

人の手仕事でつくられた美しいものには、パワーがあります。

それがゆえに

自分には早いかな、とか、贅沢だろうか、とか

そんな考えも浮かびますが

いいものを手に入れて、それが似合う自分になること。

本物がわかるおとなであること。

は、必ず人生を豊かにしてくれます。

普段より 背筋が伸びる 一張羅

はからずも一句できるくらい、特別な気分。

 

木綿の普段着と

とっておきの江戸小紋

 

ふだんと、おめかし

TPOの違いを楽しむことは、大人として素敵な事だと思いますよ。

 

多忙を極める廣瀬さん。

今年は「廣瀬染工場百周年」ということもあり、あちこちに出ていらっしゃいますが

営業に回るのが本業ではない、職人さんです。

2日間仕事の手をとめて来ていただくということは、きっと私たちが思うよりも貴重な時間をいただいていることと思いますが

来年もまた、来ていただく予定。

 

今年見逃した方は、また来年こそぜひ。

 

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キモノハナ おあつらえ
札幌市中央区南1西5-6-3 CUTEビル2F
【定休日】毎週木曜日・第一第三火曜日
【営業時間】11:00~20:00(月曜日13:00~/日曜日~19:00)
℡(011)522-8736

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