今年も、廣瀬さんの江戸小紋フェア。
- 投稿日:2018.10.22
- カテゴリ: お知らせ
こんにちは、だんだん寒くなってきましたね。
毎年この時期にご紹介して5年目
廣瀬染工場四代目・廣瀬雄一さんの江戸小紋が今年もやってきます。
廣瀬染工場百周年 KOMON HOROSE 江戸小紋フェア
10/27㈯~11/4㈰
【廣瀬雄一さん在店予定】
11/3㈯ 15:00~19:00
11/4㈰ 13:00~16:00
江戸小紋。いいですよ。
本当に、廣瀬さんの江戸小紋は素敵です。
毎年ご紹介してきて
毎年同じことを思い
毎年ブログにも書いていますが
私たちの今どきのライフスタイルの中で、あらたまった場面にも自信をもって着られる、ちゃんとした、いいキモノ。
大人として、そろそろ必要だな。
そう思った時にまず持つべき一枚は、江戸小紋だと思うのです。
カジュアルな着物を楽しんでいる方の中には、いざ、フォーマルなお呼ばれがある時に、もちろん着物を着たいけれど、意外にふさわしい着物を持っていない!というのもよく聞くお話。
もちろん、豪華な訪問着や、軽めの付下、色無地、と揃えていければ言う事なし。
ですが
現代の生活で、ちょっとあらたまったシーンといっても、周りの人々はお洋服。おめでたい柄の豪華な訪問着では大げさすぎて見えない?ということもあるのが悩ましい。
そんな風に考えると
袋帯で礼装にもなるし、名古屋帯でカジュアルダウンもできる。
紬よりもおめかししたいお食事会くらいでも、大げさにならない。
帯で印象を変えられて、コーディネートする楽しみがある。
そんな優秀な着物、江戸小紋です。
そんなわけで、毎年おすすめしている江戸小紋ですが
とかく
一般的には
地味なイメージを持たれがちなのも、江戸小紋。
柄は、鮫・行儀あたりが無難。
色もおちついた色が、お茶席向き、法事にもOK、とかね。
でも、本来の江戸小紋は、そんな決まりきったものではないのです!
ということを
毎年いやというほど感じさせてくれるのが、廣瀬さんの江戸小紋。
江戸っ子らしい洒落っ気とか
色の美しさとか
西洋文化も取り入れてきた柔軟性とか
さりげなく凝っている職人の遊び心とか。
江戸小紋って、こんなに楽しいキモノだったのか!と目からウロコ。
本当に、かつて長いあいだ、着物を日常着だったころ
なんとかして色柄に工夫をこらしておしゃれしてきた日本人が考えてきた、楽しい豊かな柄の数々
それは、その時々において最先端だったのです。
それがいつのころからか
限られた無難な柄が流通するようになってきているだけなんだな、と思います。
廣瀬さんは、伝統的な江戸小紋の技術を確実に受け継ぎつつ
その「江戸の洒落っ気」のスピリットもまた、確実に受け継いでいる職人さん。
「伝統」って、よく言いますが
それはただ古くからのものをくりかえすのではなく
その延長線上に、これからの伝統となる新しいものを作っていくこと
廣瀬さんの染める江戸小紋をみていると
そんな風に思います。
かといって、変に現代的にアレンジした突飛な色柄ではないんです。
ちゃんと、古典で正統派。
そんな、この5年間の間にも進化を続ける
「廣瀬さんの江戸小紋」のお話は、また次回。
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キモノハナ おあつらえ
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℡(011)522-8736