お直しのススメ 後編

こんにちは。和ものや傳です。

昨日の前編に引き続き、本日はアンティークの丸帯の仕立て直しストーリー完成編をご紹介いたします。

さて、それぞれオーダーを伝えて1ヶ月ほど待つと、出来上がりの連絡が来ました。

それぞれこのような仕上がりになりました!

ピンクの着物がスタッフA、黒い着物がスタッフBです。

双子コーデならぬ、姉妹コーデですね。

 

スタッフAの帯は逆さまだったお太鼓の柄を直し、胴の部分も身長に合わせて幅出しをした作り帯にしてもらいました。

作り帯の良いところは、お太鼓の大きさを自分好みにできること、お太鼓が綺麗に作れること、手早く締められること、生地を傷めないことなどです。

アンティークのように長さが足りなかったり生地が弱っている帯を活用するには一番おすすめの方法です。

 

スタッフBは、スタッフBは三箇所にハギを入れ、胴の部分を関東巻き仕様に、お太鼓を普通の向きに入れ替えて京袋帯にしてもらいました。

さらに、元々たれ先にあった刺繍の部分を手先に入れてもらったおかげで、お太鼓の中から刺繍がちらりと覗くようになっています。

また、垂れ先が無地になったことで、後ろ姿がスッキリした印象になりました。

この加工のために、三箇所にハギを入れてもらいました。(赤い矢印のところです)

京袋帯の良いところは、長めに作って貰えば体型が変わっても柄の位置を調整しやすいこと、胴に巻く部分の幅を好きな幅に変えられること、お太鼓だけでなく角出しや変わり結びもできることです。

 

各仕立て方のメリットとデメリットを比べ、それぞれのニーズに合った帯ができたと、二名とも大満足の仕上がりでした。

 

このように、サイズなどで諦めていた帯や着物、お家にある古いもののお直しや、洗い張りしたままでしまってあった反物など、お困りのものがございましたら、ぜひKIMONO HANA おあつらえをご利用ください。

ご希望を伝えて頂ければ、スタッフができる限り最善の仕立て方を一緒に考えてくれますよ。

ちなみに、帯の仕立て直しのお値段は一万円からで、洗い張り代を別に頂戴しております。

今回のように京袋帯や作り帯への仕立て直しや、着物から帯への仕立て直しなど、お品物や加工方法によってお値段が変動しますので、詳細についてはKIMONO HANA おあつらえ店の店頭にてご相談くださいませ。

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