
着物の文様の由来、意味を語ります! ~宝尽くしについて~
- 投稿日:2026.02.17
- カテゴリ: その他
こんにちは!和ものや傳の高山です。
年が明けたと思ったら、もう2月…。時間が過ぎるのは本当に早いです。
遅ればせながら、2026年も和ものや傳をどうぞよろしくお願いいたします。
突然ですが和ものや傳では今、フォーマル関係のお問い合わせがとても多いです。
毎年12月~4月くらいまで、忘年会、お正月、成人式、新年会、初釜、卒業式、入学式 歓送迎会etc…
きちんとした装いをする場面が他の季節よりも増えるみたいですね。
節目の時を礼装に身を包んで迎える…なんだか身が引き締まりますね!
礼装には色々な柄が描かれます。
華やかだったり、ゴージャスだったり、凛としていたり…どれも素敵ですね。
その多くは、意味のあるおめでたい柄、吉祥文様です。
どれが何という文様で、どういう意味を持ち、どんな由来があるのか…。
雑学や蘊蓄が大好きな私、高山。解説していきたい…と常々思っています。
でも吉祥文様はそれはもうたーくさんありますので、全て解説していったら恐ろしい時間がかかってしまいます…!
なので、このブログで機会を見つけて一つずつ語っていけたらなぁと思います。
という事で今回は

宝尽くし
を解説していきます!
宝尽くしは、書いて字の如く宝物が集まった文様です。

一般的にはこの辺りがあると宝尽くしと呼ばれるみたいですね。
これらは一体何に使い、どういった意味があるのか?
それをひとつひとつ調べて行きたいと思います。
隠れ笠

雨の時にさす傘ではなく、頭にかぶる笠です。
「かさじぞう」のお地蔵さん達をイメージしていただければ良いと思います。
名前通り、被ると身を隠してくれるそうです。透明人間的な感じになるんでしょうか?
転じて災いから身を守ってくれる魔除け、厄除けの意味があります。
隠れ蓑

こちらは蓑(みの)。
マントのように羽織り、雨や雪を凌いでいたものです。
藁やつる草や樹皮など、撥水性のある素材で作られています。
こちらも隠れ笠同様に身を隠してくれる効果があり、魔除けや厄除けの意味があります。
笠とセットで描かれているのもよく見かけますね。
宝珠

如意宝珠(にょいほうじゅ)と呼ばれる願いを叶える玉だそうです。
仏教において非常に重要な役割があると言われていまして、
お寺にある仏塔の頂上には、宝珠を模した飾りが付けられています。
ちなみに天辺と両側から出ている物は炎だそうですよ。
打出の小槌

小槌(こづち)とは木製の小さいハンマーの事。
振るとどんな願いも叶えてくれるというすごいアイテムだそうです。
七福神の大黒様が持っていたりしますが、一番有名なのは一寸法師でしょうか。
余談ですが、兵庫県芦屋市にある打出小槌町は打ち出の小槌伝説発祥の地だそうです。
宝鍵

ほうやくと読みます。
文字通り、宝の眠る蔵を開ける為の鍵だそうです。
「これが鍵??」と思われるでしょうが、和錠という江戸時代頃の鍵です。
ちなみに江戸時代やそれ以前は鍵を使うのは裕福なお家だけで、鍵自体も珍しい物だったとか。
それもあって、富の象徴と言われているモチーフなのです。
貴重な鍵を使ってまで守りたいという宝物。そういう意味合いもありますね。
丁子

丁子よりも、クローブという呼び名の方がわかりやすいでしょうか?
現在はお料理によく使われるスパイスです。
インドネシア原産のこの植物が日本に入ってきたのは平安初期頃。
食用だけでなく、殺菌、防虫、防臭効果などもありとても貴重な物でした。
日本では丁子油として髷のセットや武具の整備に使われていたそうです。
宝巻

ありがたいお経が記されている巻物です。
印刷技術も発達していなかった時代は、手書きで内容を映していました。
今もお寺の修行で写経がありますが、あれは元々は製本作業だったんです。
大変な苦労をして書かれた巻物はもちろん少ししか制作できません。
現代ではたくさん本屋さんに並んでいる書物も昔は宝物であると同時に、知恵の象徴とも言われているそうです。
筒守

つつまもりと読み、先述の宝巻の入れ物です。
竹の中に巻物を入れ蓋をし、両サイドに紐を付けて首からかけていたそうです。
大事な物を守る…という所から、災難から身を守ってくれるという意味があります。
ちなみに、「筒守紋」という家紋もあるんですよ!
金嚢

砂金の入った袋です。
七福神の大黒様が打出の小槌と一緒に持っていますね。
富貴、繁栄を表しています。
これは現代人にもわかりやすいお宝です!
黄金の輝きは時代を超えるんですね~。
分銅

お金の重さを計る分銅だそうです…が、学生時代の理科で使ったのとは随分形が違う気がしますね。
なんと昔はこのような形をしていたそうです!
名前を後藤分銅といい、江戸時代に錘の単位が統一される際、幕府御用達の彫金師である後藤家のみが作られる事を許されたのだとか。
お金に関連する物なので、もちろん金運の象徴になっています。
ちなみに、地図の銀行マークはこの分銅が元ネタらしいですよ。
軍配

現代では相撲の行司が持っている軍配ですが、元々は武将が合戦の際に自陣を指揮するための物でした。
それにちなんで、立身出世や勝利のモチーフとして、男児の着物などに描かれる事が多いです。
ちなみになぜ相撲の行司が軍配を持っているかというと…
相撲は戦国時代に武士たちの余興として楽しまれ、その際に勝敗の判定で軍配を使用したいう説があるんだとか。※所説あります
七宝

吉祥文様として単品でも使われる七宝。
そもそもこれは何なのか?といいますと…
仏典中に記される七つの宝
金、銀、瑠璃(ラピスラズリ)、玻璃(水晶)、サンゴ、メノウ、シャコ貝
を表した文様と言われています。
玻璃とサンゴの代わりに真珠や玖瑰(まいかい、ハマナスの蕾を乾燥させた物)が入る場合もあるみたいです。

以上、宝尽くしで代表的なモチーフの解説をしてみました。
これら全部が必ず使われている訳ではなく、
着物や帯によって使われている柄が違ったりします。
他には松竹梅や鶴など、おめでたいモチーフと一緒に使われている事も多いです。
あ、これ宝尽くしかな…?と思ったら、
何が使われているか探してみるとゲームみたいで楽しいですよ!
いかがだったでしょうか?
また、機会を見つけてこうした雑学を語っていきたいと思います。
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